2006-01-01から1年間の記事一覧

協奏曲でのオーケストラの立場

技巧的な協奏曲は、演奏者の技量や表現を発揮するために、楽器や演奏技術の範囲をいっぱいまで駆使して見せ場をつくる。 そのため、ソリストと作曲者が綿密にやりとりして、技術的な限界や楽器の特性などを話し合って新しい表現を開拓していくことがしばしば…

音楽のわかりやすさ

12月のピアノ協奏曲の初演の反応。これが、まっぷたつに反応が分かれますね。「わかりやすい。」と言う人と、「ちんぷんかんぷん。」という人とに真っ二つに反応が分かれました。今は、評論家など専門家の批評ではなく、一般の音楽ファンで聴きに来た方の…

シューマンのピアノソナタ第3番

シューマンのピアノソナタ第3番は、比較的、演奏機会が少ないが、私自身はシューマンのピアノ曲の中でも、とくに惹かれるものがある。

フィンジ

イギリスの作曲家、ジェラルド・フィンジにピアノと弦楽のためのエクローグOp.10という曲がある。 シンプルだが、きわめて美しい。先日初演のピアノ協奏曲の第3楽章。このフィンジのエクローグのように美しく控えめで深みのある音楽を、意識していたことは…

ピアノ協奏曲 初演

2006年12月19日 大阪 いずみホール ピアノ独奏:福村麻矢 パオロ・フェッラーラ指揮関西フィルで、ピアノ協奏曲が初演されました。非常に大曲で難曲ですが立派な演奏でした。 第1楽章冒頭で縦がずれる事故があり、冒頭の10小節強はオーケストラと…

のだめカンタービレ ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番

2006年12月19日(火)いずみホール(大阪)の関西フィルでの演奏会。 新作の協奏曲の初演が2つと、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。 これまでにも自作の演奏会が沢山ありましたが、招待券があっても、なかなか現代曲の初演に足を運んでくださる…

ソリストと指揮者の打ち合わせ

12月19日初演のピアノ協奏曲の打ち合わせ。 指揮者のパオロ・フェッラーラ氏とピアノの福村麻矢さんと作曲者立ち合いによる合わせ。ソリストがピアノパートを弾き、マエストロがオーケストラ部分を歌うというか、重要なパートを口ずさむ。 マエストロが…

オーケストラとの打ち合わせ

12月19日いずみホールにて初演予定の新作ピアノ協奏曲。 オーケストラ部分のみのリハーサルに関西フィルの練習場にて立ち合い。 マエストロも来日。これまた年末第九の忙しい時に手間のかかる新作で恐縮ですが、音楽史年表に残る初演の演奏会ですので、…

神戸大学交響楽団

12月10日 日曜日は、神戸大学交響楽団の演奏会を当日券で聴きました。プロコフィエフの交響曲第5番。 聴きごたえありました。拍手。

ピアノ協奏曲の解説

20世紀において、作曲家達は音楽の世界を拡大することに大きなエネルギーをかけた。現代作品を難しいものにする副作用も大きかったが、このことは様々な文化や価値観を背景とした多様な音楽を作曲する自由をもたらした。21世紀においては、作曲家は日常…

必要なあたらしい音楽

過去に自分に似た作曲家がいないということは、特定の作曲家に似ているのではなくて、あまりにも沢山の音楽の影響がごっちゃになって雑種になっているということ。 特定の少数の師にだけ心酔すると、その人に似る。 昔の音楽史は師弟関係で系譜をたどると作…

過去の作曲家に似るか?

過去に無数の名曲がある。ピアノ協奏曲だけでも一体、どれほど書かれたか。 しかし、どんな曲を書いても、過去の音楽に似てしまうのではないかと心配する必要はない。しかし、我々は21世紀の東洋の作曲家。いつの時代に、どこでどんな生活をしたかで音楽は…

矢筈ヶ山からの伯耆大山

11月4日の写真をもう1枚追加してアップしておこう

矢筈ヶ山、甲ヶ山、船上山

伯耆大山の続き、矢筈ヶ山から甲ヶ山、船上山へ縦走した。 川床から大休峠へ入り、縦走して船上山へ。 川床からの登りは中国山地らしいおおらかな森。 矢筈ヶ山から、甲ヶ山への縦走は、なかなかの岩尾根。久しぶりに岩場のある登山で登りごたえがあった。 …

12月19日ピアノ協奏曲初演

12月19日にピアノ協奏曲が初演されます。 ご来聴いただける方はご連絡ください。ピアノ協奏曲は、2管編成、全4楽章、30分を越える大曲です。ピアノ独奏は作品の委嘱者で、宝塚出身の福村麻矢さん(旧姓東郷麻矢さん)です。 オーケストラは関西フィ…

11月11日の「木にかえる」再演

歌曲集「木にかえる」が11月11日に再演されます。 来場ご希望の方は連絡ください。関西現代音楽交流協会(KMMA)主催公演 第33回現代音楽作品の夕べ 主催:関西現代音楽交流協会 後援:大阪音楽大学 大阪芸術大学 大阪音楽大学同窓会《幸楽会》 2006年11…

赤兎山 大長山

福井県と石川県の県境。赤兎山と大長山に登ってきました。 以前に残雪期に深い雪の中を長い雪の林道を歩いて2泊3日で登りましたが、今回は小原から林道終点まで入ってテント泊。午前中だけで2つ登りました。 紅葉の時期。 白山もよく見えて素晴らしい。と…

ピアノ協奏曲パート譜作成中

12月19日初演へむけてピアノ協奏曲のパート譜作成作業中。12月19日19時〜 大阪 いずみホール ピアノ独奏:福村麻矢 パオロ・フェッラーラ指揮 関西フィルチケットは10月26日発売になるようです。この日はピアノ協奏曲が2つ並びます。 私のピ…

温海温泉と摩耶山

山形県の温海温泉へ列車で向かう。朝の列車に乗って、3本の特急を乗り継いで着くのは夕暮れ。 あつみ温泉駅に着く前に、日本海に沈む夕日を見る。 泊まりは、たちばなや。 こういう宿には滅多に泊まることはない。 昔の文人墨客は贅沢だったんだな。 こんな…

関西フィル定期 

関西フィルの定期でベートーヴェンのピアノ協奏曲5番とショスタコーヴィチの交響曲第10番を聴く。 ソン・スーハンは、非常に技量に余裕のあり、曲のスケールを余裕をもって実際の音にしていくピアニストであった。 出力の幅が非常に大きく、しかも大きな…

10月4日京都で「うみ山のあいだ」再演

10月4日(水)19時開演 京都 法然院(左京区鹿ヶ谷御所ノ段町) 京都国際会議2006 プレ・コンサート「中国からの平和の響き」 (主催:京都国際会議2006開催委員会・京都市立芸術大学) にて、私の歌曲集「うみ山のあいだ」が演奏されます。私…

PORT演奏会

大阪 ベルギーフランドル博物館ホールにて、連弾の為の組曲「島」の再演。 18時30分開演。 http://members.aol.com/R5656m/plan.htm

マルティヌー

大阪フィルでマルティヌーの交響曲第4番を聴く。マルティヌーは、ハッとするような美しい混濁が通り過ぎる。素晴らしい。

武生国際作曲ワークショップ「新しい地平」Ⅲ、Ⅳ

今日は日帰りで、武生国際音楽祭の国際作曲ワークショップ「新しい地平コンサート」ⅢとⅣを聴いてきました。 会場は作曲家諸氏でいっぱいですが、私のことを知る人はほとんどいませんし、人的関係もなく気楽にこっそり偵察してきたような次第。 非常に高度で…

ピアノ3重奏

楽想が湧いたので、ふと思い立って、ピアノ3重奏の編成でまとめてみようとしたところ、1分弱の非常に短い楽章が、3時間ほどで出来上がった。 これに続けて、2つか3つの楽章を書けば、ピアノ3重奏曲が出来るだろう。

9月16日に大阪で演奏会があります。

2006年9月16日(土) 18:30開演 ベルギーフランドル博物館ホール TEL 06-6773-8850 (大阪市天王寺区上本町8−2−6 大阪国際交流センター3階) 「作曲家集団PORT 第17回 作品展」後援:ベルギーフランドル交流センター 入場料2000円 近藤浩平…

北八ヶ岳 白駒池

8月26日〜27日 北八ヶ岳に行ってきました。 坪庭から縞枯山、麦草峠を経て白駒池へ。 白駒荘に泊まり、モーツアルトの弦楽四重奏など聴きました。 山小屋で弦楽四重奏を聴くことになるとは思っていなかった。 たまたま、山小屋予約の電話を入れたら「コ…

石狩岳の風景

石狩岳の写真 こんな山です。 頂上からは、トムラウシが見えます。

ナキウサギ

北海道、東大雪の石狩岳と音更山、ユニ石狩岳をテント縦走していました。 ナキウサギがいました。さて、どこにいるでしょう?

コーネリアス・カーデューは失敗した

作曲の目的 「ヨーロッパの上流社会の音楽・芸術」とは違う感情、文化の歌を、「クラッシック音楽、現代音楽の表現技術の最高水準」を使って、そのメディアを乗っ取って歌うこと。音楽が成功しているとは? 作品が演奏され、人を魅了してコミュニケーション…