日本政府のチェルノブイリ事故への評価とNY科学学会による評価

こういう映像がある。
チェルノブイリ原発事故の犠牲者は98万5千人。字幕あり。
NY科学学会によって発行された「チェルノブイリ〜大惨事の環境と人々へのその後の影響」という本の紹介。
http://www.universalsubtitles.org/en/videos/zzyKyq4iiV3r/

WHOはIAEAとの間に協定があり発表しない。
WHOは、IAEAの承諾を得ることなく調査書を発表できない協定がある。
IAEA原子力の推進を目的とする機関である。
そのIAEAの見解では4000人である。

さて、日本政府の見解はこうである。
以下引用:
チェルノブイリでは、134名の急性放射線障害が確認され、3週間以内に28名が亡くなっている。その後現在までに19名が亡くなっているが、放射線被ばくとの関係は認められない。
事故後、清掃作業に従事した方
チェルノブイリでは、24万人の被ばく線量は平均100ミリシーベルトで、健康に影響はなかった。
周辺住民
チェルノブイリでは、高線量汚染地の27万人は50ミリシーベルト以上、低線量汚染地の500万人は10〜20ミリシーベルトの被ばく線量と計算されているが、健康には影響は認められない。例外は小児の甲状腺がんで、汚染された牛乳を無制限に飲用した子供の中で6000人が手術を受け、現在までに15名が亡くなっている。福島の牛乳に関しては、暫定基準300(乳児は100)ベクレル/キログラムを守って、100ベクレル/キログラムを超える牛乳は流通していないので、問題ない。

引用元 首相官邸ホームページ
http://www.kantei.go.jp/saigai/senmonka_g3.html

これが、日本政府が、IAEA旧ソ連当局よりもさらに、チェルノブイリ事故の犠牲者数を低く見積もっていることがわかる。水俣病イタイイタイ病、薬害事件、原爆症認定裁判などなどで、国民と戦い続けた政府の見解である。

ちなみに、福島県が起用した放射線健康リスク管理アドバイザー・山下俊一氏はこういう人物。
http://youtu.be/PuwFrNEgDTg

二本松市が開いた講演会での山下氏の質疑応答
http://youtu.be/ZlypvPRl6AY
将来、問題が起こっても、証明できません。
将来のことは神様しかわかりません。
安全は誰がみても安全ということで、安心は一人ひとりの気持ち。安心してください。
国の方針にはしたがってください。国が線引きをしたのです。
全く心配ありません。理論ではありません。
責任を取れと言われても、私は子供達より先に死んでいます。
というようなことか。


さて、この講演を聞いた二本松市の三保恵一市長の話。
こうした良識ある市長がいることは希望だと思う。
市長の理性、国民主権の感覚、市民を守るための優先順位の判断は、立派だと思う。
http://youtu.be/s9e8rslKFhc