高千穂 夜神楽 行縢山 高千穂峡

晦日高千穂神社まで歩いて8時からの神楽を見て、さらに、大晦日、夜中の年越しは本殿での神楽を見る。

元旦は、行縢山へ。
見事な岩山。雄岳と雌岳の二つの山の間から、行縢の滝が落ちる風景は、キナバルを思い出させるものがある。
高千穂峡でボートにも乗る。

元旦の夜も、神楽。
同じものでも、村によってか人によってか、ずいぶん違いがあって面白い。
毎日、各集落の持ち回りで演じているとのこと、どの地区にも、この無形文化財を演じられる人がいる。
現代の都会人は、放送やCDなどで商業的に供給される音楽、芸能などを消費するのだが、テレビなどがない時代は、音楽も踊りも芝居も村で自給できたのだ。
カラオケで若い人は歌がうまいとか言うが多くは受け身でメディアから供給されているものの物まねに終始する。
本来は、日本中、世界中、どこでも、普通に生活している人が、いざ、祭りだ行事だとなると、歌い演じ、太鼓や笛を鳴らし、伝統的な行事を執り行い、道具をつくれたのだ。
現代人は、一般家庭で注連縄さえもつくれなくなった。
旅をするごとに思うのだが、地方の年配の人たちはなんと芸達者で、知識と技があるのだろうと思う。