国見岳 九州中央山地 山都町の旅

熊本県山都町馬見原の宿で泊まり、12月31日は、国見岳へ向かう。
朝、雪が積もり馬見原付近は雪道、チェーン規制となるが、熊本方向へ向かうとすぐに雪はなくなってくる。
通潤橋を左に見て、山都町の中心部から、県道は深い谷へとうねうねと下っていく。
途中、平家の湯の対岸を通る。
しかし、内大臣からの林道は、雪道となり、チッソ発電所があるあたりからいよいよ雪は深くなり、道の上に転がる落石が雪にひそむようになる。
途中で、車すすめず、ますます雪も降ってきて、断念。

山都町観光へ。
http://www.town.yamato.kumamoto.jp/

気になっていた平家の湯は、正月で休業中。
鮎の瀬大橋を渡り、標識で気をひかれた鵜の子滝へと向かう。
ここの遊歩道は、あまり沢山の人は訪れていない雰囲気。
結構、さびれた雰囲気の山道を行くが誰にも会わない。

山道を降りていくとあらわれた、鵜の子滝は、こんな集落から下っていった先にあるとは驚かされる立派な滝で、周囲は壮大な渓谷となっている。滝には大きな滝つぼがあり、滝の上には、甌穴も多数ある。
先ほど通ってきた鮎の瀬大橋も見える、
迫力ある渓谷美に驚かされる。

通潤橋へ。
通潤橋は、美しい石のアーチで、石組みのすばらしい美しさと、これを作った人達への敬意と感動を覚える。
上を歩いて渡ることが出来る。
さらに、歩いて、五老滝へ。
これは、大きな滝つぼがある見事な滝。
先ほどの鵜の子滝のほうが大きく周囲の荒々しい断崖の景観では勝るかもしれないが、この五老滝は見事な丸い大きな滝つぼをもった美しい滝である。整った造形の美しさでは、よりこちらのほうが「名勝」「名瀑」らしさを備えている。
通潤橋のすぐ下流にこのような見事な滝がかかっているということも、ここに来て知った驚きである。

午後、雪も消えてきた馬見原を抜け宮崎県へ向かう。
高千穂の国見ヶ丘から望む、祖母、阿蘇方面は雪雲。延岡方向は晴れている。