Melodica summit in Japan!!

Melodica summit in Japan!!
カフェ・パルル

名古屋へ、野村誠さん、片岡祐介さん、牛島安希子さん、松田昌さんの鍵ハモを聴きに行く。
鍵ハモトリオは、あちこちでいろいろな音楽家との出会いをつくってくれる。
前の席で、小さな子供が熱心に聴いているのを、見ているとうれしくなるなあ。
かわいい自作も(うちの子はかわいいのだ)、ちゃんと出番をもらっていて嬉しい。ふがいないけど今後も可愛がってやってください。

プログラム:
composed in 2006
1 鶴見幸代(1976-)  おほほ(2006)
2 近藤浩平(1965-)  鍵盤ハーモニカの3重奏のための小品集(2006)
   1 吹き流し
   2 木の影の踊る午後
   3 カスピ海の海水浴場
in 2007
3 田中吉史(1968-)  うろおぼえの旋律とコラール(2007)
4 近藤浩平(1965-)  ふがいない戦士達(2007)
1 楽器を持った戦士達の入場
2 敵を見失った戦士達の踊り
in 2008
5 寺内大輔(1974-) 林道(2008)      
6 David Kotlowy(1959-) 雲の模様(2008)
7 野村誠(1968-)    ベルハモまつり(2008)
in 2009
8 加藤千晴(1976-)  「金魚町のどくだみ」〜ラストテーマ(1999/2009)
9 牛島安希子(1980-) Uninterrupted Rests Again(2009)
before 2000
10 Soe Tjen Marching(1971-) The Bears’Company(1997)


休憩後は、松田昌さんのソロを30分。
ほんとうにすばらしい音楽家。演奏者と楽器が一体になっている。
ユーモレスク』(沖浩一松田昌アレンジ)
『内気なピエロ』(松田昌
ムッシュポアロの愉快な結婚』(松田昌
『バッハ無伴奏チェロ組曲3番』から3曲
『モアイ』(松田昌

4人の演奏で野村誠さんの「FとI」。名作だ。


面白い現代音楽は確実にある。
鍵ハモトリオ。
鍵ハモという楽器の可能性と、これからの広がりに期待を感じる、特別な出発点という感じがする。


参考:
現代音楽で、面白く無いなあと思うときの例。私の場合。
現代音楽の演奏会で時に気になるあの独特のエリート意識の壁。(私も、はじきとばされそうな入り込めないコミュニティに接した気持ちになることがある)
大したことないことを、もったいぶってやる安直さ。
他人が最近やったことを、早く取り入れて切り貼りして先端を演じる単純さ。
いろいろやっているのに、モノトーンな世界に落ち込む空しさ。
旋律の創造を意識しないで書いた特徴のない現代音楽的類型的な音型の安直な譜面化。
現代音楽から作った現代音楽。
細かい譜面を、音価を数えながらたどっているような死んだリズムの演奏。
現代音楽以外の、芸能や演劇や邦楽や民俗音楽なら自然に、あるいは洗練された完成度でやっている演技を、クラシック演奏家が無理してテレながら譜面をみて演じる素人芸。
借りてくるイメージやテキストなど音楽外の教養が、やたらと重なっている。