第31回日本交響楽振興財団作曲賞落選

第31回日本交響楽振興財団作曲賞に「徳山村の為の哀歌」という作品を応募していましたが、第1次審査で落選しました。また、どこか別のコンクールに出すか、取り上げてもらえる演奏団体を見つけるかしなければ音になりません。今回、書いた作品は、演奏が良ければ聴衆を泣かせる自信がある曲でしたが、オーケストラ曲は演奏されるまでがなかなか遠い道のりです。
音楽作品は、演奏されてから聴衆と演奏家の選択で淘汰されるのですが、その前に、演奏機会を与えられるか否かという障壁を越えなければなりません。


小森さんが見事、入選。
饒舌にいろいろな音響を鳴らす新作が多い趨勢の中で、むしろ小編成で非常に選んだ音ですっきりと音楽を構成して、無駄のない音から落ち着いた抒情性を醸し出す作曲家という印象を小森さんにはもっているので、オーケストラ曲ではどのような曲を書かれていたのでしょう。
小坂さんの作品は今まで聴いたことがないです。
入選作、3曲選んでくれれば良かったのになあ(笑)。


以下、財団のウエブサイトに掲載された発表です。


第31回作曲賞

  • 第1次選考結果-

 第31回作曲賞は、第1次選考委員会(平成21年2月19日開催)にて、応募作品17曲の中から慎重に審査した結果、下記2曲が「入選作品」に決定いたしました。入選作品2曲には、「日本交響楽振興財団奨励賞」(賞状および賞金20万円)が贈られ、平成21年6月4日(木)開催「現代日本のオーケストラ音楽」第33回演奏会において初演されます。演奏会終了後、第2次選考委員会を開催、作曲賞該当作品を決定いたします。
  なお、演奏会の招待作品は、黛敏郎湯浅譲二作品の演奏を予定しております。

【選考委員】 一柳慧岩淵龍太郎/海老澤敏/野田暉行/間宮芳生/安良岡章夫/
        小松一彦(第33回演奏会 指揮者)

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第31回作曲賞入選作品
日本交響楽振興財団奨励賞

小坂 友宏: CONSUMMATED ANOTHER SHADOW
Tomohiro Kosaka   〜影を失ったもう一つへの消滅〜

小森 俊明: 管弦楽の為の変遷
Toshiaki Komori