摂津峡

25年ぶりに摂津峡へ。
阪急高槻市駅からJR高槻へ歩く。
高槻は商店街が繁盛している街。
高槻駅前からバスで上の口へ。
上の口のバス停は住宅地で町中だが、摂津峡へとほんの少し坂道を下ると、里山に囲まれた田園風景が残る。
摂津峡に沿って下っていく。
25年ぶりだが、その時の印象は地味であまり見栄えがしない場所というものだった。しかし、久しぶりに訪れると渓谷沿いの茶屋も風情があり、岩盤も水も美しく、こんな渓谷らしい風景だったのかと、少し驚く、
住宅地からすぐ裏山なのだが、静かな山の趣。隠れた谷間である。
渓谷沿いの歩道を下り、摂津峡温泉かじか荘で風呂に入る。
この、かじか荘が静かで良い所だった。どこか遠い山の中の温泉の品の良い旅館に来たようである。
蒸し風呂は、サウナに比べて、楽に入っていられて気持ちよい。むしろの上で寝るのも、くつろげる。(私はどうも、サウナの熱く乾いてきそうな我慢空間に数分も耐えられない)
露天風呂も、川を見下ろし、対岸は雑木林の山と畑で、すぐそこが高槻の住宅地であることを忘れそうな場所。露天風呂への渡り廊下などひとつひとつ、特別なものではないが落ち着きがある。
温泉は加温で循環であるが、泉質も、雰囲気も良く気に入った。
ちょっとした友人などの集まりで、宴会と温泉で静かにくつろぐには良い所だ。
温泉のあとは、摂津峡公園から尾根筋を登り、くぬぎ谷を生駒山を南に望む展望所を経てキャンプ場を通り、急な階段の山道を白滝へ下り、上の口のバス停に戻った。
こんな、すぐ裏山に風情ある渓谷と温泉があるとは良いところだ。
宝塚温泉も、こうであったら良かったのにと思う。