野村誠氏の音楽

野村さんの音楽は、老若男女誰でも参加して、しかも新しい音楽を作るというレベルの高い幸福感(これをクラシックでは、訓練されたすごい音楽家が独占していた)を味合わせてしまう。
聴いているほうも、素人の下手な音楽に付き合って聴いているということは全然なく、一流演奏家の演奏を聴いている以上に楽しんでしまう。
素人が参加するのに、結果として出てくる音楽のクオリティが一流演奏家でもできないような生き生きした美しいものになる。
ここが、凡百の音楽療法やボランティアで子供やお年寄りにおもねって、童謡とかを懐かしむ感情だけ刺激して誤魔化している音楽家と違って、彼が創造的な作曲家である理由だと思います。
素人が下手、プロが上手いというヒエラルキーを崩してしまう。