2013年2月13日に初演のギター協奏曲について

ギター協奏曲「旅するギター」作品131

ギターは旅に似合う。ギターは、街角でも、酒場でも、窓辺でも、厳しい場所に赴く探検隊でも、僻地の開拓地でも、独裁に抵抗するデモの現場でも、多くの人が喜怒哀楽をともにしてきた。繊細な旋律を一人の為に爪弾くこともあれば、激しく掻き鳴らして群衆にアピールすることもある。歌う人があれば伴奏をかってでる。この協奏曲は4楽章からなる。第3楽章はギター独奏のみの楽章で「どこか遠くから音楽が聴こえる」という副題がついている。この楽章は、長崎の詩人、森永かず子さんの詩による歌曲を原曲としている。