自宅の電力自給・節電実績 マイホーム脱原発依存


自宅は太陽光発電エコウィル(家庭用のガス・コージェネレーション)によるW発電を導入してちょうど1カ月が経過した。
太陽光発電はちょうど冬至をはさんだ時期なので年間で最低になる時期である。
写真のモニターにはエコウィルの発電量がでないが、ガス温水床暖房を使用している時期なので月間約90kWh程度である。
月間の自宅で使用した電気は、このメーターにでてくる78kWhと、エコウィル(家庭用のガスコージェネレーション)の発電による90kWhの合計で約180kWh。
太陽光発電の発電量は月間309kWhでそのうち308kWhは売電。
太陽光発電の自家消費は1kWh。
関西電力からの買電は77kWhであった。
よって、対電力会社での電力自給率は396%であった。

太陽光発電はシャープ製5.25kwシステムを屋根に搭載している。大部分は東西に向いているので、傾斜角により補正された出力予測はこれの85%である。
冬至前後のこの時期は自宅は午後3時過ぎから少し離れた近隣のマンションの影となる為、太陽光発電の出力は大幅に低下している。また、午後4時以降は西にある山に太陽が隠れる。おそらく、春以降は、このマンションの影の影響は小さくなるだろう。
シミュレーションでは年間4796kWh発電見込みとなっているので、年間平均では月間約400kwhの発電予測である。

暖房は、12畳のリビングはガス温水床暖房にした。
キッチンは電気ストーブは止め、補助的にガスファンヒーターを時々使用することにした。
生活はほとんどリビング1室で完結させて他の部屋のエアコンは滅多に稼働させないか、エコウィルが運転している時間に限って使用している。
昼間もリビングの床暖房を使用している為、エコウィル稼働率が高く、使用量もエコウィルの発電容量をほとんど越えないので、太陽光発電の自家消費量が非常に少なくなっている。

ガス温水床暖房とその他の給湯はエコウィルを熱源機としている。エコウィルは最大1kWまでの発電を行うが、在宅して生活している時間の電力消費はだいたい0.3〜0,4kW程度を前後している。
調理等は電子レンジや炊飯器、電気オーブンなどを、とくに節約せず、ごく普通に使用している。
また、食器洗浄機なども普通に使用している。
PCや音響機器、キーボードやMIDI機器なども使用している。
エコウィルは1kWh発電するので、これを越えるのは、電子レンジなどを使用する調理時などである。電子レンジ使用時に短時間1.6kW使用くらいになるが、その際でも買電は不足分の0.6kW程度である。
調理を昼間に行う場合は、1kWを越える電気は太陽光発電の自家消費となるので買電は必要ない。
テレビを見る時間は非常に少ない。
照明は日常使う部屋はすべてLED化した。
リビングはシャープ製の36kWのLEDシーリングが二つある。
門灯は消灯し、代替として独立したソーラー・ガーデンライトを2つ設置している。
家庭用コージェネレーションシステムであるエコウィルを知らない方は、下記URL参照。
http://www.honda.co.jp/cogeneration/

自宅の電力自給率を350%程度にすることで、自宅外消費と消費物品の生産用の電力に相当する部分も、自宅の発電量で相殺することを目指した。

導入以前の電気代は、エアコンや電気ヒーターをフルに使う冬季が月間28000円程度、空調を使わない時期で6000〜8000円程度であった。またガス代は月8000円程度であった。電気とガスの合計で、冬季は36000円程度の支出となっていた。

W発電導入とガス温水床暖房の導入により、電気代は月間1800円程度、ガス代が15000円程度となり、太陽光の売電収入が月間12000円程度と変化し、月間支出は相殺すると4000円程度となった。
ガス料金はW発電料金と床暖房料金の割引が適用されている。
(このW発電料金適用、および発電機導入による太陽光発電余剰電力売電価格の差[通常は42円、コージェネなど発電設備を併用していると34円]の差のガス会社によるポイント補填を受ける為には、太陽光発電コージェネ導入をまとめてガス会社に発注する必要があります。)

春になれば太陽光発電が月15000円相当程度に増え、床暖房を使わないのでガス代は月8000円程度までは下がるだろう。

なお、太陽光発電コージェネレーション導入の初期費用の回収は15年程度で済む見込みである。その後も太陽光発電は使用を続ければ利益を生み続けることになる。
エコウィルが15年程度で寿命となった頃には、燃料電池エネファームなど)が安価になっているだろうから設備更新も容易になっているはずである。
また、10年後以後、余剰電力の買い取り条件が変化する頃には、蓄電池の価格が大幅に低下しているであろう。その際には太陽光発電分を蓄電して夜間に回せば、実際上、オフグリッドで電力自給できる計算になる。その際には、ガスの使用を抑えて暖房を一部エアコンなど電気器具に戻し、太陽光発電の自家消費で回るように変えていくこともできるであろう。
あるいは売買電をする契約先を既存電力会社とは異なる電力会社(現在のPPSなど原子力を使用していない電力会社)に変える選択肢も生まれている可能性も高い。

以上、マイホーム脱原発依存の実績と今後の見通しである。