2010年10月9日の秋吉台での「中国・四国の作曲家」用の解説

2010年10月9日の秋吉台国際芸術村での
中国・四国の作曲家

出品作品解説

ピアノ3重奏曲「クプカによる即興」作品86

フランティセック・クプカ(1871‐1957)は1910年代には抽象絵画に至った20世紀チェコの画家。このピアノ3重奏曲は、特定の絵画を題材にしているものではなく、クプカの絵画の交錯する円弧や線や色彩のリズム感の印象を思い起こしつつ自由に作曲したもの。「即興」と題しているが、すべて五線譜に確定的に書かれている。作曲のプロセスでは、PCとMIDIキーボードを使った入力により即興演奏のような速度で記譜した素材を発展させている箇所が多い。