いずみシンフォニエッタ 山根明季子さんの新作

いずみシンフォニエッタ大阪 第22回定期演奏会
指揮 飯森範親 フルート 安藤史子


山根明季子さんの新作 Dots Collection ?

演奏するたびに(たとえ同じ人達が演奏しても)、ほんの些細な演奏の違いでも水玉の色合いが毎回、すごく変わりそうですね。ホールによっても大きく違いがありそう。
すごく繊細に書かれていて、意図も徹底しているのに、再演の度に、演奏者や作曲者の想定さえ越えて、毎回、水玉が微妙に色合いを変えて浮かび上がる不思議なシチュエーションなのではないか。
同じ日に2回繰り返して演奏して、どこまで演奏ごとの違いがでるのか試してみたら面白そう。
1回聴いて、「曲の理屈がわかりました」という曲ではないのが面白い。


カーゲル
最近、話題になることが多く流行っているのか演奏機会が増えてきたカーゲル。この作品は、(例えば、川島素晴さんの協奏曲のような)驚かせる演出のある作品ではなく、アンサンブルの微妙な関係を様々つくってみせる曲。


シュトックハウゼン
ティアクライス

シュトックハウゼンの最晩年の作品。
ストラヴィンスキーの晩年のレクイエム・カンティクルスとか、オルダス・ハックスレー追悼の変奏曲などを連想させる世界であった。
あるいは、ストラヴィンスキーの若い頃の、(私は好きだが)なぜか人気のないカンタータ「星の王」も連想させる世界。