日本の音楽展 作曲賞は初演なし。授賞式出席予定。

日本の音楽展・作曲賞に入選しましたが、適当な演奏者がいないとのことで2009年1月の日本の音楽展での初演はなく、1月24日の演奏会の最初に授賞式があるとのことです。
東京へ行って、授賞式に出席しますので、聴きに行かれる方は会場でお目にかかれます。


http://www.sido-music.com/japanese_music/aword.html
にあるとおり、
日本の音楽展の特色は、
「この音楽展は、普通にある作品展ではない。作曲家が主体となって演奏家に自作を演奏してもらう、という演奏会ではない。」
「この会の主役はあくまで演奏家であり、演奏家が自分のやりたい曲を選んで演奏する会なのである。そこがユニークなところであり、他に類を見ない点である。」
というところにあるのだが、作曲賞の審査員は二人の作曲家であり、演奏家が審査に参加しているわけではない。

演奏家主体の催しに付帯することを特色とする日本の音楽展に付帯する作曲賞が演奏家の視点からの選考ではなく、他の作曲家主体の作曲コンクールでも数多くの審査を行っている作曲家に審査が委ねられていて、選考結果には、日本の音楽展に参加している演奏家や聴衆の意見が反映するプロセスはないようだ。
過去に入賞した17作品のうち、演奏されたのが10作品であったというところは、作曲家による賞の審査結果と演奏家の選択が乖離する難しさが存在してきたのだろうか。

今回の作品は、高い技量のファゴット奏者を求めるなど楽器編成上、奏者が見つかりにくい問題もあったのかもしれないが、演奏したいという演奏者がいなかったことは、残念なことだ。
作曲コンクールの目的は作曲したものが演奏され聴かれることにあり、賞金や肩書き自体が主目的ではない
演奏家に自分のやりたい曲として選ばれなければ成功とは言えない。

本来なら、演奏家主体の催しに曲を提供するのであれば、参加演奏家を聴き、演奏家の個性や経験、得意不得意なども考えて、具体的な演奏家を想定して曲を用意するのが理想だ。

今回は、日本の音楽展を聴いて、どんな参加演奏家が、どういう音楽を選んでいるのかを聴きに行こうと思う。