箏とヴィオラ

箏とヴィオラの為の作曲
秩父古生層の旅」

東洋楽器と西洋楽器の合奏。
東洋楽器でも、調弦次第で使用可能。
ガムランと西洋楽器でやるのは、ガムランのペロッグやスレンドロの音階を西洋楽器が演奏できなくてNG。
ルー・ハリソンみたいにガムランの音階に調律した西洋楽器を調達すれば可能だが・・・

東洋の楽器を伝統的な西洋音階(長調短調)に調弦すると、その楽器の性格がゆがんで、これまた違和感あり。うどん屋でかかっているヴィヴァルディなんかを箏で弾いたBGMみたいになる。

楽器をどう組み合わせるか、楽器をどう調弦するか。
今回の曲では、箏を特殊な音階にして普通の邦楽とは異質な音にしておいて、その特殊な音階の周辺を漂うような旋法でヴィオラを書くという着想で、ヴィオラも何か西洋楽器ではないどこか東洋の弦楽器のような性質を持たせた。
ここまでで作曲の成否の半分は決まってくる。

しかし、その特殊な音階で、ヴィオラや箏に技巧的で演奏効果の高い彫りの深い楽想、美しい旋律を書き連ね、斬新かつアルカイックなリズムを書くことが出来なければ、凡作。