2013年3月17日東京で鍵ハモトリオ

川村龍俊さんから、
WINDS CAFEのお知らせをいただいた。
2013年3月17日に野村誠さん達の鍵ハモトリオ。

以下、川村さんからのお知らせそのまま。


● WINDS CAFE 195 in 西荻窪 ●

メロディカ・サミット2013】

野村誠(鍵盤ハーモニカ奏者、作曲家)
渡邉達弘(打楽器奏者、作曲家)
橋本知久(時間芸術家:作曲/振付/演出)

2013年3月17日(日) 午後2時半開場

TORIA Gallery トリアギャラリー 東京都杉並区西荻北5-8-5

入場無料(投げ銭方式) 差し入れ大歓迎!(特にお酒や食べ物)

※出入り自由ですが、できるだけ開演時刻に遅れないようご来場ください。

14:30 開場
15:00 開演
17:00 パーティー+オークション

▼プログラム

Gardika Gigih Pradipta:Melodi di Kampung
Michael Parsons:Rhythmic Canon
Andrew Melvin:Carillon Sec
Hugh Nankivell:Goat Music
中村典子:雛翠 Baby Green
橋本知久:新しい人のためのファンファーレ
渡邉達弘:野菜スープの作り方
野村誠:No Notes 5
近藤浩平:南の島の3人の男
木山光:曾根崎心中
ほか予定

▼川村からひとこと

 2008年11月に WINDS CAFE 143【Melodica Summit in Tokyo】を大盛況の大成功に導いた野村君。現代の作曲家に鍵盤ハーモニカトリオのための小品を委嘱し続けるプロジェクトはその後も順調に継続され、今や世界中の作曲家にとって鍵盤ハーモニカは重要な楽器と見なされているに違いありません。

 2010年6月には WINDS CAFE 162【Melodica Trio Collection 2010 〜鍵盤ハーモニカで綴る現代音楽〜】を開催。その時点で2013年にはまたやってくださいと約束したその日が、まさに訪れようとしています。

 上記2回の WINDS CAFE 鍵ハモ公演メンバーであり、2011年9月には WINDS CAFE 177【小さな音の小さな音楽会 〜渡邉達弘・小物楽器作品集〜】で全曲自作演奏を行ってバカ受けした渡邉達弘ももちろん今回の演奏者の一人として再々々登場。橋本知久さんは初めての参加ですけれど、なみなみならぬ経歴の持ち主とお見受けしました。

 乞う、ご期待!

野村誠君からの手紙

 皆さん、お元気ですか。作曲、ピアノ、鍵盤ハーモニカの野村誠です。

 2010年にウインズカフェで演奏して以来の登場ですが、あの直後(2010年〜2011年にかけて)、インドネシアに1年暮らしておりました。

 色々な出会いや刺激がありまして、1,700人で上演する曲を作曲したり、石だけを演奏する作品を作る Memet Chairul Slamat や、1990年生まれの若い作曲家で、鍵盤ハーモニカ奏者でもある Gardika Gigih Pradipta をはじめ、ユニークな作曲家との交流が多かったです。

 今回は Gardika Gigih Pradipta の新曲を演奏するだけでなく、インドネシアでの数々の体験談も織り交ぜながらのコンサートにしようと思っています。

 昨年は、2年ぶりにイギリスにも行ってきました。スクラッチ・オーケストラの創設メンバー Michael Parsons 宅に泊まり、近況を報告し合いました。イギリスのセラフィールズの原発事故の時にも政府は色々と隠蔽したと言っておられました。

 スクラッチ・オーケストラの精神を持って、実験音楽を作曲し続けているマイケルの作品も少しご紹介すると同時に、ポスト・スクラッチ世代の英国作曲家の即興と作曲を巡る実験も、ご紹介できればと思います。

 Andrew Melvin の「即興と作曲」に関する博士論文が非常に面白く、Miles Davis、Peter Wiegold のアプローチを検証、考察しており、野村誠の仕事についても取り上げてくれています。アンドリューの即興の要素を含むノーテーションの新作も演奏してみようと思います。

 また、今回は身体と音楽の関係を巡って探求を続ける橋本知久氏にも初登場いただいたので、身体性を伴う作品も取り上げたいと思っております。

 中村典子さんのエネルギッシュな傑作、木山光さんのスピード違反な気迫、近藤浩平さんの様々な南国の合体した音楽なども加えて、お楽しみ下さい。

▼プロフィール

●橋本知久(はしもと・ともひさ):アトリエ・ラーノ代表。時間芸術家(作曲/振付/演出)。国内外のアーティストとの共同制作多数。
2007年からオランダに渡り、作曲とダンスを学ぶ。オペラ『胡蝶の夢(2011)』など発表。「境界線」をテーマに音楽とダンスを主たるメディアに音楽劇、屋外パフォーマンス、インスタレーション、映像や舞台の音楽制作まで幅広い領域で活動。ハーグ王立音楽院修了。2012年帰国し、表現のための学びの場「アトリエ・ラーノ http://www.atelier-rano.jimdo.com 」を神奈川県相模原で設立。
http://www.ne.jp/asahi/tomo9/art/

●渡邉達弘(わたなべ・たつひろ):打楽器奏者・作曲家。打楽器を有賀誠門、新井汎に師事。日本大学芸術学部音楽学科卒業、同大学院修了。在学中にソリストとして定期演奏会に2度出演。カザルスホールでの修了演奏会に出演し、澤本徳美賞を受賞。
作曲はほぼ独学で、近年は小物打楽器のアンサンブルを多数作曲。マリンバなどの打楽器作品と共にブルーマレット等にて販売されている。音楽ユニット「即興からめーる団」主催の『うたの住む家プロジェクト』に参加。現音アンデパンダンにおいて近藤浩平作曲「ヴァイオリンと打楽器の為の協奏曲」を初演(打楽器)。JFC作曲賞選考演奏会において宮内康乃作曲「mimesis」を初演(鍵盤ハーモニカ)。
またWINDS CAFE 177では「小さな音の小さな音楽会」と題して全曲自作自演の小物打楽器と鍵盤ハーモニカのコンサートを開催。打楽器アンサンブル「どってん博物館」副館長。
http://bob.suki-ari.net/

野村誠(のむら・まこと):1968年名古屋生まれ。80年代後半より共同作曲を追求。90年代に入り、鍵盤ハーモニカの探求を開始。
2006年、尾引浩志口琴、イギル、ホーメイほか)、片岡祐介(木琴ほか)と、「あいのてさん」を結成。2011年より10年間に渡り、「あいのてさんワールドミュージックフェスティバル in 小金井」を開催する予定。
2012年に、老人ホームのお年寄りから戦後の復興について取材してドキュメンタリー・オペラ「復興ダンゴ」を作曲。
京都に移住したアーティストの職さがしプロジェクトを開始。京都市左京区に住む川手直人(ギター)、片岡祐介(木琴/鉄琴)、やぶくみこ(パーカッション)と「かかのや」を結成し、左京区内のカフェを中心にライブ活動中。
2012年の夏、国際芸術センター青森にて3ヶ月の滞在制作を行い、40m×8mの5線の畑「音楽畑」を開墾し、大根、ジャガイモ、モロヘイヤ、ツルムラサキ、キャベツ、レタス、キュウリ、ラディッシュ、トウモロコシほか、様々な野菜を育てて、野菜による楽譜を育て生活する。また、根っこ+ピアノによるインスタレーション「根楽」、レタス+ピアノによるサウンドインスタレーション「レタスピアノ」を発表。
「千住だじゃれ音楽祭」監修。2013年4月から7月にかけて、インドネシアとタイで「原発」をテーマに現地の作曲家やアーティストと話し合い、共同作曲を行う予定。
http://www.makotonomura.net/