ヴィオラとチェロの為の二重奏曲集

こちらで聴けます。
http://www.youtube.com/user/MrYamasaku
この2つの弦楽器の音域の広さと重音、打撃的和音と歌謡性、交錯する音域を生かして書いたデュオ。
甲斐史子さんのヴィオラ、多井智紀さんのチェロ。
お互いに急速に合いの手を入れ合うようなスリリングさがある。

さて、
日本民謡での合いの手というのは、とても面白い。西洋音楽の同時に歌ってハーモニーを作るとかミックスするのとは別発想。一人がつくる曲の流れがあって、その間に即興的に別の人が反応して極めて短い別の音楽を投げ入れる。

日本民謡の「合いの手」を聴いていて、野村誠さんの「あいのて」のネーミングの意味が奥深いなあと思うこの頃。日本のお年寄りは民謡で合いの手を入れる伝統的で洗練された様式感のある即興感覚を持っていた。
邦楽で複数の人間で鼓をアンサンブルする巧みさにも驚嘆するこの頃。