興味のある作曲家について

近代の作曲家の中で、もちろん、ストラヴィンスキーメシアンといった作曲家は、私もしばしば聴き、影響も受けたが、それ以外にも、何人か特別に気になる作曲家、共感を覚える作曲家は数多くいる。

さて、とりわけ私が作曲の上で、何らかの指針となるような影響を受けた作曲家というのがいる。
また音の好み、技法的に直接的に影響を受けた作曲家、また非常に日常的に頻繁に聴く、あるいは評価を決めかねながらも気になる作曲家、あるいは今後の自身作曲上の発展にヒントを持ってそうに感じられる作曲家というのがいる。
近代以降の比較的知られた作曲家からざっとあげてみる。

ホルストヤナーチェク、アイヴス、シベリウス、カウエル、ヴィラ=ロボス、ミヨー、ジョリヴェ、ルー・ハリソン、レブエルタス、モーリス・オハナ、P.M.デイヴィス、ブリテン、ティペット、ヒナステラ、ラミレス、ベリオ、リゲティ、ヘンツェ、シマノフスキ、テオドラキス、プロコフィエフ・・・

こうして並べてみると、ベリオ、リゲティ以外はブーレーズのレパートリーと妙に重ならないような・・
ブーレーズの音楽観からはみ出す部分の多い作曲家達なのだろう。ブーレーズの音楽観が逆に浮かんでくるように感じられる。
その、はみ出した部分に、20世紀後半の「現代音楽」の価値観から逸脱するヒントが多くあるように思う。
ホルストヤナーチェク、アイヴス、ヴィラ=ロボス、ミヨー、ジョリヴェなど文句なく20世紀の大作曲家なのだが、ブーレーズはどう思っているのだろう?
ショーロス第8番のリズムを明晰にさばくブーレーズはちょっと想像しにくい。
アイヴスはエリオット・カーターに影響があり、P.M.デイヴィスはバートウィッスルの同僚だが、ブーレーズの選択基準がこのあたりからあぶり出されてくるように感じられる。
アイヴスあたりは演奏会では取り上げたことがごくわずかあるのかもしれないが・・・