保守的な大衆

典型的な保守的聴衆の反応。
自分がすでに知っているものに感動する。
演奏会で知っている曲が出てくると単純に喜ぶ。既知の調性で作ってあれば単純に安心している。知らないものには感動しない。
周りの人がみんな知っていて流行っているとなったら自分も知りたくなる。
・・・・「今、話題の!」「今、売れてます!」「おじさんもこれを知ってなきゃ」とかいう宣伝に弱い。
調性の規則やポピュラー音楽のようなコード進行の既存マニュアルに疑問を抱かない。
・・・・校則守らないくせにコード進行はマニュアル本頼みの安直コピーロックバンドみたいなの。
(こういう人が多いので、大衆向けマーケティングは比較的容易だ。これは昼間の金かせぎ仕事で充分。学校の先生の言うことは聞けなくても、レコード業界と宣伝の思惑通り反応する諸君はいい金ヅルだ。)
・・・プライドのある方は、「わたしは違うもん」と思っておいてください。

これに安住しちゃいかん、もっと旅をして冒険するのだ。知らない土地にでかけて感動するのだ。古い音楽、流行っている音楽の常識に疑問を抱いて再考するのだ。
というのがほんとうの現代音楽。

「現代音楽の小さな業界」で前者のような態度で暮らすと、平凡な2流現代音楽ができあがります。これは退屈。これはミニ社会の中の大衆性。